アトピー、アレルギー持ちの30代サラリーマンblog

生まれたときからアレルギーと向き合い、生まれた子供もアレルギーでした(父も祖父も喘息でした。)。連鎖を断ち切るべくアレルギーを飼い慣らし、豊かな人生を送るために日々勉強しています。

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018読んでみた⑤タクロリムス軟膏

こんにちは。

今回も『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018』の29ページの抗炎症外用薬の一つであるタクロリムスから説明します。

【タクロリムス】
 タクロリムスとは、カルシニューリンという免疫系でシグナル伝達をするのに重要な役割を担っている酵素の働きを抑制する薬剤とのことです。

プロトピック軟膏という名前で有名です。 

副腎皮質ステロイドとはまったく違う作用で炎症を抑えます。

副作用のせいでステロイド外用薬では治療できない患者さんに効果が期待できます。

薬効は薬剤の皮膚への吸収度に依存しているようで、塗る場所や皮膚の状態でも大きく効果が違うようです。

特に薬が吸収されやすい顔や首での効果が高いです。

一方で、使用できない部位がある、薬の強さには限界があるなど、ステロイド外用薬にはない使用上の制約があるようです。

詳細な使用方法は、

アトピー性皮膚炎におけるタクロリムス軟膏の
使用ガイダンス」

に従うとのことです。

年齢別で薬の濃さが違っており、

16 歳以上 : 0.1%軟膏
2~15歳  : 0.03%軟膏
2 歳未満 : 使用不可
     (安全性が確保できていないため)
授乳中の婦人 : 使用不可(同上)

となっています。

塗りすぎは良くないようです。血中濃度が上がり過ぎるのを回避するために適量が決められています。

塗った直後はほてり感などの刺激症状があるらしいですが、そのうちなくなるそうです。

タクロリムス軟膏は、ステロイド外用薬による局所的な副作用がある部位や、ステロイド外用薬が効かない、副作用で嫌になった人に有効だそうです。

強さランクは、

ストロングクラス(Ⅲ群)

ステロイド外用薬とほぼ同等らしいです。
強さは5段階ですので、『中くらい』の強さですね。

重症な人は薬効の強いステロイド外用薬を使って症状の改善させて、その後タクロリムス軟膏に移行するのを推奨しています。さらに改善すれば塗る間隔を長くするそうです。
 薬の血中濃度が高まるか、刺激が強まるような粘膜,外陰部、糜爛・潰瘍面には使用しないようです。


次に副作用の記述がありました。

局所的にほてり感、かゆみ、赤いボツボツができるようです。症状は最初だけでそのうち消えるそうです。

皮膚感染症に注意とのことです。

ステロイド外用薬の長期使用でみられる皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)は確認されていないようです。

血液中に薬が吸収されることによる副作用は確認されていないようです。

薬としての認証に必要な添付文書では、タクロリムス軟膏の使用に関していくつかの注意事項が示されており、使用するには患者に説明し、承諾を得る必要があるとのことです。

ちなみに実際に添付文書を見てみました。

高田製薬の
『タクロリムス軟膏0.1%(タカタ)』
を見ました。

最初の『警告』に下記が書かれていました。
(噛み砕いて書きます)

1.精通している医師のもと使ってね。

2.マウスの臨床試験で、高い血中濃度の持続に基づくリンパ腫の増加があった。また、関連性は明らかじゃないけど、リンパ腫、皮膚がん発現の報告あり。なので使う前に患者さんにちゃんと説明と承諾得てね。

3.潰瘍、びらんに使うときは、血中濃度が高くなり、腎障害等の副作用が発現する可能性あり。あらかじめ処置を行い、潰瘍、びらんの改善を確認した後、使ってね。

とあります。恐ろしいですね。使い方によっては皮膚ガンかリンパ腫か腎障害起こりますよと言っています。

ガイドラインにも続けて発がん性のリスクの項目があり、同じようなことが書いてありました。

ここまでがタクロリムス軟膏についてでした。


【非ステロイド性抗炎症薬】
3つ目に紹介されている抗炎症薬が、非ステロイドのものです。

 アラキドン酸カスケードのシクロオキシゲナーゼを
阻害し,プロスタグランジン産生を抑制することで抗
炎症作用を示す薬剤を非ステロイド性抗炎症薬(non-
steroidal anti-inflammatory drugs,以下 NSAIDs)と
するそうです。意味不明ですね。

副腎皮質ホルモンであるステロイドほどではないけど、抗炎症作用があるもののようです。

NSAIDs の抗炎症効果は,ステロイド外用薬と比較すると極めて弱く、アトピーに有効だという証拠はないとのことです。

欧米のアトピーガイドラインには治療薬として記載されていないとのことです。

また副作用として湿疹が悪化するかもとのことです。

特にブフェキサマク製剤というものは副作用のリスクが高く、欧州では販売中止の勧告がなされているようです。それを受けて日本でも販売中止となったようです。

NSAIDs は効果が低いことや副作用を考慮すると推奨されないようです。

ここまでが31ページの途中です。

タクロリムス軟膏に発がん性があることについて、医者全員が患者一人ひとりに伝えているのか疑問です。

ステロイド外用薬の副作用でも皮膚が薄くなるとか副腎機能が低下するとか色々あることや、なぜかゆみが発生するのかの原因もしっかり教えてくれる制度かシステムがあれば、私も私の母もその他の患者さんとそのご家族が考えて行動できたのではと少し悲しい気持ちになりました。

なんにせよ、薬に頼らない健全な体作り、ストレスフリーな生活を目指して栄養•運動•睡眠のバランスをとっていくのが豊かな人生を歩む一番の近道だと思っていますので元気の日々勉強します。

どなたかの参考になれば幸いです。