こんにちは。
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018を読んで記事としてご紹介したいと思います。このガイドラインは全部で72ページあります。
今回は、40〜42ページの『合併症』を書いていきたいと思います。ちなみに私は、アトピー、食物アレルギー、気管支喘息、花粉症を同時に持っていた時期がありました。現在はアトピー以外は鳴りを潜めています。
【目次】
(1)食物アレルギー
(2)気管支喘息
(3)アレルギー性鼻炎
(4)アレルギー結膜炎
(5)感染症
(6)眼合併症
(7)
アレルギー体質になるとアトピー一つだけ症状が出るほうが珍しいです。なので潜在的に何種類かアレルギー症状が出るかもしれないと思っておいたほうが懸命です。一つ一つ合併症について見ていきたいと思います。
(1)食物アレルギー
アトピーによって他のアレルギー症状が刺激される「経皮感作」というものがよく報告されているようです。
逆にしっかりスキンケアをしておけば、乳児の場合食物アレルギーの発症率が低くなるそうです。
(2)気管支喘息
アトピー患者の気管支喘息発症率は、アトピーでない人の1.8倍だそうです。これは明らかに有意性がある数字ですね。
私はもれなくこのパターンにハマっています。小学校のときは、アトピーがおさまると同時に喘息になるという『アレルギーマーチ』にもなっています。
(3)アレルギー性鼻炎
いわゆる『花粉症』です。スギ花粉が飛んでいる春が特に注意です。スギ花粉に触れることで花粉症だけでなく、アトピーも悪化するという報告もあるそうです。
海外では、スギ花粉だけでなく、他の花粉でもアトピーが悪化する症例が報告されているようです。
(4)アレルギー性結膜炎
目の『結膜』の部分が炎症を起こし、真っ赤になる症状です。花粉症がひどい人は結膜炎になります。
アトピーで皮膚にアレルギー症状があるとそれにつられて結膜もそそのかされて炎症を起こしてしまいます。もし結膜炎になってもかかないようにするのが治療への近道だそうです。
(5)感染症
アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能が低下し、皮
膚の免疫能力も低下していることから細菌や真菌、ウイルスの感染症を合併しやすい状況にあります。
細菌の感染症としては、
とびひ(伝染性膿痂疹):黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が原因、丹毒(連鎖球菌による真皮の感染症)、蜂窩織炎(ほうかしきえん、真皮より深いところで起こる)などがあります。
ウイルス感染症としては,カポジ水痘様発疹症(ヘルペスウイルス原因)、水いぼ(伝染性軟属腫小児ではボックスウィルス感染症という)が挙げられるそうです。名前を聞くだけでも大変そうな感染症ですね。
(6)眼合併症
顔に重度なアトピー症状がある方は、目の周りの皮膚も弱くなって、眼瞼皮膚炎、角結膜炎、円錐角膜、白内障、網膜剝離などの眼合併症を起こしやすいそうです。
こうやって列挙して見てみると他の病気を誘発しやすいという点で、アトピーは大変だなと思いました。しかし、普通の人より早くアトピーという症状として『身体か心が異常ですよー。かゆみだしときまーす。』とお知らせしてくれるので、そこまで重度でない私はメリットと感じています。
『ステージ4のガンで手の施しようがありません。終了ーーー。』と突然言われるよりは圧倒的に楽ですね。
色々合併症を誘発しやすいですが、しっかり質の良い栄養を取り、早寝早起きして、汗かくくらい楽しく運動や農作業すれば、きっとアレルギーも快復していくと思いますのでいろいろ試行錯誤してみてください。
あと2回くらいです読み終えるくらいになってきました。あとは、入院時の治療と治療Q&A集です。
よく考えれば、インターネットがない時代はどうやったら自由に情報が集められるのかと疑問に思いました。読書、人に聞くくらいですかね。
そういった意味では今の時代は何でも瞬時に世界中の情報が見られるので嬉しい限りです。正しい目を持っていれば氾濫した大量の情報の中から良さそうな情報を実践•継続できるので素晴らしいです。
アレルギーの方々の苦しみが少しでも減ることを願っております。
どなたかの参考になれば幸いです。